これからの物選び
ステンレス製の片手鍋を愛用して1年以上が経過しました。熱が伝わりやすく、汚れや焦げもかんたんに落とせるころがお気に入りです。
まだらについた虹色の膜も、軽くこするだけでピカピカに。
関連▷柳宗理のミルクパン。一年間使い込んだステンレスの変化。
そして先日部品の取り寄せをしようと訪れたページにあった、この一節。
別表以外の内容についても当社で対応可能なものは極力お答えするようにしております。 ご希望ございました場合はいつでもお問い合わせ下さい。
誠実さと自社製品を愛している姿勢が伺えて、購入者として誇らしく、またこれからも愛用したいと思わせてくれます。物選びの視点に切り替えると、部品交換やメンテナンスサービスの充実は永く使える・愛される製品の指標とも言えそうです。
ステンレス鍋から教えられた事
SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの一つである「つくる責任 つかう責任」。天然資源の持続可能な管理・利用などたくさんの指標がありますが、日々の中で意識しやすいのは、廃棄物=ゴミや食品ロスの削減。
これまでいくつの鍋やフライパンを捨ててきたのか分かりません。フッ素加工が劣化して剥がれたり、こびりつきが気になったり。表面上の「加工」の寿命は意外と短いもの。
ステンレスの鍋は素材自体が強い耐食性を持っているうえ、いつでも磨けば元通り。 基本的には一生物ですが、家族構成や身体的事情が変わるなどして容量や形状を変えたくなることもあります。
そんなときでも、ゴミにはならないと知りました。
柳ステンレス製品の回収
愛着をもって使い込んだステンレス製品の回収をさせていただきます。 どうぞ当社までお送りください。 回収させていただいた製品は新たな材料として役立たさせていただきます。
販売元の日本洋食器株式会社が引き取って下さり、資源として再利用されるそうです。さらに興味が出て調べたところ、ステンレス協会の資料に行き当たりました。
ステンレスは、スクラップとして80~90%回収されてい ます。回収したスクラップはほぼ100%再生可能です。 ステンレス鋼原料の約60%がリサイクルスクラップを 使用しており、ステンレススクラップを利用すること が、生産工程の一部になっています。
ステンレスは100%再生可能◎
暮らしを小さくミニマルにすることで身についた、買う物の数を減らす・使い捨てを減らす習慣。今回はそれに加えて、不要になった際も廃棄する量を減らす、廃棄される部分の少ない物を選ぶ、という視点に気付かされました。
自然環境や製造過程に配慮された製品は、極めてシンプル。暮らしやすさを加速させる良品が多いように思います。